注目される発酵食品、酒粕とは

酒粕は、発酵食品のひとつとして、近年注目を集めています。今回は、酒粕の魅力についてご紹介していきます。

酒粕

◆目次◆

1.酒粕には栄養成分がたっぷり?

2.美容効果が指摘されるわけ

3.酒粕の製造方法

4.酒粕を使ったレシピ

1.甘酒

2.みそ汁の隠し味

5.酒粕の保存方法

6.おわりに

1.酒粕には栄養成分がたっぷり?

酒粕

酒粕は、日本酒を製造する過程で作られる副産物です。したがって、主にお米由来の成分や、お酒の発酵を進める微生物が生産した物質を含みます。

豊富なビタミンB群、アミノ酸、食物繊維を有する酒粕は、栄養学的にも価値をもつ食材と言われています。

2.美容効果が指摘されるわけ

 

ドラッグストアなどで、酒粕由来の化粧水や美容パックをご覧になったことがあるのではないでしょうか。

実は、酒粕については以下のような特徴が指摘されています。

”酒粕のエタノール抽出物を風呂に入れて入浴させて皮膚の保湿効果を確認、またチロシナーゼ阻害活性が確認され、美白効果が期待された。”
「清酒及び醸造副産物の機能性」伊豆英恵・鎌田直樹・高橋千秋『日本醸造協会誌』110巻4号p. 198-206 2015年4月発行(chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010891990.pdf)

他にも、同様の資料では酒粕による美肌効果について言及しています。

これからも、酒粕を使った化粧品の開発に期待が寄せられますね。

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3.酒粕の製造方法

そもそも酒粕とはどんな食材なのでしょうか?酒粕がどのように作られるのか、あまり目にする機会はないかもしれません。

酒粕とは、日本酒を製造する過程において生まれる副産物です。

日本酒は、米、米麹、水を主な原料として造られますが、ある程度発酵が済んだ段階で圧搾され、液体成分と固形成分に分けられます。前者がいわゆる「酒」であり、後者が「酒粕」です。

発酵中に生成された成分は、酒に移行するものもあれば酒粕になるものもあります。

4.酒粕を使ったレシピ

 酒粕を食べてみたい、試してみたい、でも何に使えばいいのかわからない。そんな時のご参考になれば幸いです。酒粕は、主役にも縁の下の力持ちにもなれる食材なのです。

1.甘酒

甘酒づくりは、酒粕の最もシンプルな使い方と言えるかもしれません。用意するものは、酒粕とお砂糖、お水のみ。

鍋で水を沸騰させたら、酒粕を少しずつ入れて溶かしていきます。

味付けはお好みでお砂糖を加え、甘口に仕上げてみてください。お砂糖だと糖分のとりすぎが気になる方は、オリゴ糖などで代用してみてください。

※酒粕によっては、アルコール分が残る可能性があります。

2.みそ汁の隠し味

普段作っているみそ汁に、最後の仕上げとして酒粕をひとつまみ加えて溶かします。

酒粕を隠し味にすることで、よりコクのある味に。

たくさん入れると酒粕の香りが強くなって、全体のバランスも崩れがちなので、入れすぎには注意です!

5.酒粕の保存方法

酒粕は、品質保持のため、できるだけ冷暗所にて保存してください。

ちなみに冷凍保存もできます。長期間保存する場合は、冷凍がおすすめです。小分けの袋に入れておくと、使い勝手もよくなります。

6.おわりに

いかがでしたでしょうか。

冬場は新酒の酒粕、つまりできたての酒粕が出回る時期です。ぜひ食品店などで探してみてくださいね。

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