日本酒の”新酒”について
多くの酒蔵では、寒い冬の間、最も盛んに清酒の仕込みが行われています。
したがって、新しくしぼりあがったお酒が登場するのも、秋の終わり頃から冬にかけてが一般的です。
◆◆目次◆◆
1.新酒の特徴
2.しぼりたてのお酒
3.新酒と杉玉
4.おわりに
1.新酒の特徴
できあがったばかりのお酒は
”しぼりたて新酒(しんしゅ)”
などの名を冠して、販売されているケースが多いと思います。
新酒の味わいと言えば、なんと言ってもこの時期だけのフレッシュさ。
しぼりたてならではの爽やかな香味をお楽しみいただけます。
2.しぼりたてのお酒
できたての味を楽しむという点では、この時期出荷される生酒(なまざけ)や生原酒(なまげんしゅ)の商品も見逃せません。
”生”という字が付くお酒は、製造方法に特徴があります。搾った後の加熱処理を行わず、そのままの状態で瓶に詰めたお酒を”生酒”と呼ぶのです。
加熱処理を行わないため品質が変化しやすいですが、加工をせずにしぼったままのお酒を飲むことができるのが”生酒”です。
※生酒や生原酒についてより詳しく知りたい方は、こちら↓
できあがったばかりでタンクに貯蔵されているお酒は、青みがかった色をしています。これは”青冴え”と呼ばれており、良い出来の印とされています。
3.新酒と杉玉
酒蔵には、杉玉がかかっていることがあります。
新酒ができあがる頃になると、新しい杉玉をかけるのが通例です。
緑色の杉玉がかかっている時は、新酒の時期。
季節が進むと杉玉は茶色くなっていくので、杉玉を見ると新酒ができているのかわかるようになっています。
機会があれば、酒蔵の軒下もちょっと覗いてみてください。
4.おわりに
近年は、品質管理が容易になったことなどから、1年を通じて仕込みを行う酒蔵もありますが、多くの蔵が未だ冬の寒い時節に酒の仕込み作業を行っています。
ぜひお酒ができ始める時期に、いろいろな新酒しぼりたての味を試してみてはいかがでしょうか。
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