酒蔵がウォッカを造る話vol.3

西堀酒造の新たな挑戦。

夢日光 ウォッカ NIKKO DREAM VODKA」は”酒蔵が造る国産クラフト・ウォッカ”をコンセプトに掲げた「日光街道 小山蒸溜所」の新しいスピリッツ(蒸留酒)です。

さて、前回に引き続き「夢日光」にまつわるお話を六代目蔵元 西堀哲也専務から伺いました。

ぜひ最後までご覧ください。

◇目次◇

1.「国産クラフト・ウォッカ」を造ることについて

2.ウォッカにかける思い

3.おわりに

1.「国産クラフト・ウォッカ」を造ることについて

質問者▶

近年、物作りでは日本産の原料や日本固有の技術を見つめ直そうという動きが見受けられると思います。

「クラフト」という言葉もよく耳にするようになりました。

国内のクラフト・ウォッカというと、国産米100%から製造を行ったり、国内産の白樺炭にこだわった濾過を行ったりしています。クラフト・ウォッカ製造へのこだわりを教えてください。

専務▶

いま、世界的に「クラフト」という流れがあります。その定義はハッキリと決まってはいませんが、小規模で手の届く範囲の手造りをした、個性あるものづくりという理解です。

ウォッカに限らず、当蔵の小規模な蒸溜所で造る蒸留酒は、まず機械選定や道具の工夫、製法などを含めて「クラフト」そのものです。

近年、日本酒の世界でも、海外に「クラフト・サケ」なる創造性豊かな酒造りが誕生しています。

たとえば、米国で年々誕生しているマイクロSAKEブルワリーは、和釜や麹室など無いのが普通ですから、現地にある道具を工夫して活用しています。 クラフトビール文化の土壌がありますから、ビール造りとのアナロジーでSAKE造りを思考します。結果として、ホップを入れた香り豊かでユニークなSAKEなどが誕生しています。

その国、その地域、その場所でしか造れないものは何か。そして、所与条件の制約をどのように工夫し活かすか。

この考え方が重要だと思います。

「日光街道 小山蒸溜所」では、国産の蒸留器を採用しました。

また、スピリッツ醸造では酒蔵のルーツを活かして日本酒造りの発酵技術を取り入れています。

何より、仕込み水となる蔵の井戸から湧き出る日光連山の自然伏流水は、この土地に蔵を構えたからこそのもの。

今後も蒸溜所を通じて当蔵の個性をお楽しみいただければと思います。

2.ウォッカにかける思い

質問者▶

「クラフト」の流れの中、国産を求める声は、さらに高まっていくかもしれません。 また、これから日本産のウォッカとして海外の方にお楽しみいただくこともできると思います。

今後、どのような方に「夢日光 ウォッカ」を飲んでほしいですか?

専務▶

日本国内でも国産ウォッカがまだまだ少ないのが現状です。

メジャーな輸入ウォッカと比べて、まずその特徴を一口試していただきたいです。(純粋にまずはロックなど)そして、ウォッカの味が活きた、和のテイストが入ったカクテルなどにアレンジして欲しいと思います。

また、海外の方にも日本産ウォッカとして認知して頂き、飲んでいただきたいと思います。

なぜ、酒蔵ならではの蒸留酒にこだわるのか。それは我々のルーツが日本酒蔵であり、その酒造技術に自負を持っているからです。

本商品の特徴・個性をきっかけとして、そこから奥にあるルーツとしての醸造技術、國酒・日本酒への関心も高めてもらいたいという想いがあります。

3.おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回のコラムを通して、少しでも「国産クラフト・ウォッカ」に興味を持っていただければ幸いです。

日本酒の大吟醸を利用した国産クラフト・ウォッカ。

ぜひ一度お試しください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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