日本酒の選び方・ラベルの見方/甘口と辛口の違い、アルコール度数の特徴
様々な種類がある日本酒。皆さんは、どんな風に選んでいますか?
日本酒選びでは、ラベルに記載された「日本酒度」や「アルコール度数」などを参考にすることもできます。
◆目次
- 日本酒ラベルに書かれた色々
- 日本酒の種類「特定名称」
- 日本酒度
- アルコール度数
- 精米歩合
- 酸度
- おわりに
1.日本酒ラベルに書かれた色々
日本酒の瓶には様々な情報が記載されています。一般的には、お酒の名前、アルコール度数や日本酒度、内容量などが書かれていますが、ラベルによっては、かなり詳細にお酒のスペックが示されている場合もあります。
〈ラベル記載の一例〉
2.日本酒の種類「特定名称」
日本酒の中には、特定名称酒と呼ばれる特別な名を冠したお酒があります。
〈日本酒の種類、特定名称について、詳しくはこちらをクリック〉
精米歩合や原材料など、ある一定の条件を満たすと特定名称を名乗ることができます。
おおまかな違いではありますが、本醸造や普通酒など、醸造アルコールを添加した日本酒と、醸造アルコールを添加しない純米酒や純米吟醸酒などを比べると、お米由来の旨味やふくらみをより感じやすいのが後者です。
3.日本酒度
日本酒度は、日本酒に含まれる糖分が多いほどマイナスに、少ないほどプラスに動きます。日本酒度がマイナスだと甘口、プラスだと辛口と言われるのは、このためです。
しかしながら、甘口、辛口の味わいは日本酒度だけで決まるわけではありません。おおよその目安ととらえておくとよいでしょう。
4.アルコール度数
清酒中に含まれるアルコールを示したのが、アルコール度数です。日本酒の場合は、12%~17%くらいのものが多いと思います。
特に記載のない日本酒は、ほとんど割水(わりみず)という加水処理をして、商品としての規格を整えます。
反対に、「原酒」の記載がある場合は、割水を行わず、しぼりたての状態で瓶に詰めますので、必然的にアルコール度数は高くなります。
5.精米歩合
原料の米をどれだけ精米して使用しているかを示します。普段、私たちが主食としている食用米と比較してみると、酒米はかなり外側を削ったうえで用いられています。
少しややこしいのですが、精米歩合の数字は、お米を削って残った部分の割合を示します。
例えば、精米歩合60%なら、玄米の重量を100%として、精米後の重量が60%になっているということです。
大吟醸や純米大吟醸など、一般的にグレードが高いとされるお酒ほど、50%や40%と精米歩合が低くなります。
精米をすることで、雑味の少ないお酒になると言われています。
6.酸度
酸度まで記載されたラベルもあります。酸度の高さは、キレのよさとも関係しています。舌に乗せた時に、ピリピリとした刺激を感じるタイプもあります。
7.おわりに
いかがでしたでしょうか。
日本酒のラベルには、お酒にまつわる情報が数多く記載されています。ぜひ日本酒選びの参考にしてみてください。