生原酒とはどんなお酒?おすすめの飲み方、保存の際に気をつけること

お酒の名前や瓶のラベルに「生原酒(なまげんしゅ)」の文字を見かけたことはありませんか?

日本酒には製法によって様々な名前が付けられていますが、「生原酒」もその一つです。

◆目次◆

1.生原酒とは?無濾過生原酒はどんなお酒?

1. 生原酒の意味/日本酒の種類はいろいろ

2. 無濾過生原酒の特徴

2.冷やして美味しい生原酒/おすすめの飲み方

3. 暑さが苦手な生原酒、常温保存でも大丈夫?保存の際に気をつけること

4.生原酒の賞味期限は?

5.おわりに

1. 生原酒とは?無濾過生原酒はどんなお酒?

1. 生原酒の意味/日本酒の種類はいろいろ

生原酒とは、火入れ(ひいれ)割水(わりみず)をせずに詰めたお酒のことを指します。

火入れとは、しぼりあがったお酒を加熱する作業です。火入れを行うと、酒質の変化を抑えることができます。

割水とは、しぼったお酒に加水する作業です。割水をして、お酒は市販の規格に整えられます。

しぼった後に火入れをしないお酒は、単に「生酒」とも呼ばれます。

生原酒かどうかは、作業工程の違いによって区別されているというわけです。


2. 無濾過生原酒の特徴

無濾過生原酒も、その名の通り生原酒タイプのお酒です。

瓶に詰める前、お酒を一旦濾過することが多いのですが、濾過を行わずに瓶詰めされるケースもあり、「無濾過」(むろか)と呼ばれます。

無濾過生原酒の特徴は、できたてそのままのお酒を楽しめるという点にあります。

水を加えない分、アルコール度数も16度~17度程度と高めです。
また味わいも、しぼりあがったそのままのフレッシュさ、濃さを残しています。

新酒が出回り始めるのは、11月~12月頃です。当蔵でも11月半ばから12月頃にかけて、しぼりたての新酒が出来上がり始めます。

新酒についてより詳しく知りたい方は以下のコラムをご覧ください。

 

 

2. 冷やして美味しい生原酒/おすすめの飲み方

生原酒と言えば、なんといっても冷酒です。キリッと冷やして召し上がりください。氷を入れて、ロックにするのもおすすめです。

冬場の新酒生酒ともなれば、まさにしぼりたて。できたての味を楽しむなら、この時期が1番でしょう。

夏の暑い盛りにロックで飲むのも格別です。

3. 暑さが苦手な生原酒、常温保存でも大丈夫?保存の際に気をつけること

火入れされていない生酒タイプのお酒は、酒質が変化しやすい商品です。
加熱処理をしないため、お酒中に含まれる成分が、形を変えやすいまま残っているからです。

品質保持のため、生原酒の商品は冷蔵庫での保存をお願いいたします。

4.生原酒の賞味期限は?

家庭用の冷蔵庫で保存した場合、未開封の状態でも1ヶ月程度を目安に召し上がりください。

生酒に限らず日本酒は皆、徐々に風味を変化させていくものですが、生酒は特に品質が変わりやすい商品です。

あえて寝かせる飲み方もありますが、蔵元から出荷された時の味を楽しみたい方は、(開栓済みの商品は特に)できるだけお早めに召し上がりくださいませ。

5.おわりに

いかがでしたでしょうか。

生原酒はしぼりたての美味しさをぎゅっと詰め込んだ日本酒です。
フレッシュな香りと味わいをどうぞお楽しみください。